(仮訳)ブラジル、アマゾン南部地域に産した新種Geastrum hyalinum
Assis, NM. et al., 2019. Geastrum hyalinum (Basidiomycota, Geastraceae), a new species from Brazilian Southern Amazon. Studies in Fungi. Available at: http://www.studiesinfungi.org/pdf/SIF_4_1_11.pdf [Accessed June 9, 2019] 【R3-06294】2019/6/9投稿

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3行まとめ

ブラジル、マットグロッソ州で採集された菌を検討し、Geastrum hyalinumとして新種記載した。
本種はグレバが白色で、担子胞子、弾糸、殻皮の菌糸などがいずれも無色である点が本属菌として特異的であった。
本種はマットグロッソ州から報告された2番目のヒメツチグリ属菌となった。
Brazil, Mato Grosso State, Nova Ubiratã city, Rio Ronuro Ecological Station

(新種)

Geastrum hyalinum Freitas-Neto, N.M. Assis, J.O. Sousa
語源…無色の(顕微鏡的構造の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Geastrum fimbriatum(シロツチガキ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が袋状
孔縁盤が繊維状
外皮の裂片に吸水性を欠く
菌糸体層に残片が混じる
外皮が3層からなる
外皮が無色の菌糸からなる
本種と異なり孔縁盤が内皮より淡色でない
本種と異なりグレバが白色でない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり弾糸が無色でない
Geastrum rusticum
子実体が袋状
孔縁盤の境界が明瞭でない
菌糸体層に残片が混じる
繊維層が革質
本種と異なり外皮の裂片に吸水性を欠くのではなく半吸水性である
本種と異なり孔縁盤が乳房形
本種と異なりグレバが白色ではなく暗褐色
本種と異なり菌糸体層が紙質
Geastrum ishikawae
子実体が袋状
孔縁盤が繊維状
菌糸体層が綿毛状
菌糸体層に残片が混じる
本種と異なり内皮表面が粉状
本種と異なり孔縁盤が扁平でない
本種より担子胞子のサイズが大きい
Geastrum hierinymi
菌糸体層が綿毛状
菌糸体層に残片が混じる
繊維層が革質
内皮が淡色
内皮に突出する菌糸を伴う
外皮が無色の層からなる
本種と異なり内皮が有柄
本種と異なり外皮の裂片が非吸水性ではなく吸水性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子表面が密な疣状
Geastrum saccatum(フクロツチガキ)
子実体が袋状
孔縁盤が繊維状
外皮の裂片が非吸水性
内皮が無柄
本種と異なり菌糸体層に残片が混じらない
本種と担子胞子の形態が異なる
本種と異なり弾糸が無色ではなく帯褐色
本種と異なり内皮に突出する菌糸を有するという特徴を欠く
Geastrum litchiform
子実体が袋状
外皮の裂片が非吸水性
内皮が淡色
内皮が無柄
内皮に突出する菌糸を伴う
外皮が無色の層からなる
本種と異なりしばしば内皮を囲む襟を生じる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と菌糸体層の構造が異なる
Geastrum ovalisporum
外皮の裂片が非吸水性
孔縁盤が繊維状
菌糸体層が綿毛状
菌糸体層に残片を伴う
担子胞子の形状が扁平で半楕円形になった際に類似することがある
内皮が3層からなる
内皮の菌糸が無色
本種と異なり子実体が弓状
本種と異なり孔縁盤が円錐形
本種と異なり担子胞子が無色ではなく褐色